著作
1971.11 詩集「花の影絵」若い人社刊
1982.6.10 「衣裳哲学」不識書院
・ 空壜をかたっぱしから積みあげる男を見ているべに口紅ひきながら
・ 霊柩車が雨水はねて走りぬけしずかに水がもとに戻る間
・ 愛などと呼べどもこの世にあらぬもの風船かずらの実のなかのくう空
・ 父母は梅を見ておりわれひとり梅のむこうの空を見ている
・ この椅子をわたしが立つとそのあとへゆっくり空がかぶさってくる
1986.8.24 「機知の足首」短歌新聞社
・ 白桃を分かち食べたる母とわれに一つの種子が残されるなり
・ 洗い桶の蜆夜更けておとたてて半透明の舌をとがらす
・ 惜しみおきしがあらかた傷み棄てたるにしばらく桃の匂いのこれり
・ 白飯につきると思う飲食の喉もとくだるきわのうまみは
・ 先の先までのばすことなくしぼみゆくことしおわりのからすうりの花
1991.8.1 「木鼠浄土」沖積舎
・ 皀莢のながれへ傾ぐ古幹の上へ向く枝下へ向かう枝
・ 一本が一本としてきわだてる雑木林の夕映えのとき
1992.11.10「ふたりごころ」河出書房新社
・ にんじんの泥を落としてにんじんの色があらわる人参色が
・ 整然と並ぶいちごの種子のさま畏れそののち食いていまえり
・ 歩きつつふりかえりつつ見る桜こうして見れば他人の桜
・ ちりちりと岩を這うありとびはねてしぶきとなるあり滝の面は
・ 一つ一つ放棄しゆけり捨てられるものがそれでもあるうちはよし
1992.9.24 「森岡貞香の歌」(評論)雁書館
1995.11.20「天の穴」短歌新聞社
・ たましいの抜けたる櫟の一葉をのせて水面はゆっくり動く
・ おさきにというように一樹色づけり池のほとりのしずけき桜
・ やぶこうじ、からたちばなの赤い実が鳥に食われてみたいと言えり
・ ガードレールをへし曲げてある力見つ急勾配のバスの窓から
・ パンジーとチューリップ咲きパンジーの黄チューリップの黄と同化せず
1997.12.15「樹木巡礼」(紀行エッセイ集)北冬舎
・ 北海道のオンコの松、東根の大欅、浦和の白木蓮、五日市の枝垂れ赤四手、神奈川の槐、
三島の金木犀、静岡の樟、沖縄の福木など五〇本あまり収録
1999.12.1 「優雅に楽しむ短歌」(入門書)日東書院
2001.6 新刊 「沖ななも歌集」砂子屋書房
2003・9・24 「一粒」 砂子屋書房刊行
・桑の木がにぎりこぶしを突き出して黒土の上に怒りを噴くけり
・中仙道の冬の欅は麻姑(まこ)の爪かゆいところを掻いてもらいに
・ひたすらの天の恵みをありがたく受くる農耕民族の裔
・北浦和 南浦和 西浦和 東浦和 武蔵浦和 中浦和と無冠の浦和
・ゆでたまご しろくすべすべのゆでたまご 煩悩無限のこのゆでたまご
2004・4・1 短歌誌 熾
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経歴
1964 現代詩の会「若い人社」に参加
1974.1 「個性」入会
1976 個性新人賞受賞。「式子内親王」「和泉式部」「大西民子論」「葛原妙子論」
「五島美代子論」「齊籐史論」など執筆
1983 第二七回現代歌人協会賞・埼玉文芸賞受賞・個性賞
1989 「短歌目玉焼き論」(歌壇)執筆
1991 「まぼろしのリアリズム論」執筆
1992 詩の同人誌「倭寇」に参加
1994.4 佐藤信弘と「詞法」創刊
2004.1 「個性」(編集長)終刊
2004。4 個性終刊により 「熾」を創刊し、代表となる
2004・ 茨城県歌人協会賞受賞
2004 6 「茨城新聞」短歌欄 選者となる
2004・10 日本ペンクラブ会員となる
2005・10 埼玉文化賞受賞
現代歌人協会理事 埼玉県歌人会理事 埼玉文芸家集団監事 日本文芸家協会会員 日本ペンクラブ会員
本阿弥書店「歌壇」 に「故郷考ーー木を巡って」を連載中
歌人の故郷をたずねて 樹木にかかわる歌を中心に 幼少のころから人間形成の基を探っています・
2004・4 創刊しました
月刊誌 「熾」
新刊
『神の木 民の木」 NHK出版
1800円
全国を歩き 83本の木についても歌とエッセイ
土田ヒロミさんの写真が迫力があります
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